「人生の最後をどのようにすごすのか?」
「癌の告知はどうすべきなのか?」
「在宅看護の現状と課題」etc.....
一人の人間が、人生の終楽章の幕を降ろすとき、様々な問題にぶつかります。健康で過ごしていた日常の中では死について、真剣に考えたこともなかったと思いますが、癌の告知をされたり、決して回復することのない病に犯されたり、死を直視しなければならない状況に不運にもなってしまったとき人は何を考え、残された時間をどのように過ごせばいいのでしょうか?
その選択肢のひとつに、「ホスピス」という言葉があるのをご存知ですか?
家族葬110番にご相談頂く方の中に、ホスピス病棟に入院していらっしゃる方の家族の方からというケースもかなりあります。
残念ながら、相談の対象となる方は、その後亡くなられ、家族葬のご葬儀社紹介の依頼を受けることも何度かありました。
「ホスピス」一般の方には、まだまだ 遠い言葉です。
ホスピスという言葉を知らない方もたくさんおられますし、なんだか怖いイメージを持っておられる方もいらっしゃると思います。
ホスピス病棟に入院されていらっしゃった方のご依頼を受け、何度か病棟でもご相談を承ったこともあり、側面からですが、「ホスピス」って素晴らしい終末医療かも・・・・て感じたことが何度かありました。
一般病棟とこんなところが違いました。
たとえば、八階建ての病院だとすると、ホスピス病棟は、八階、最も羨望のいい階にありました。ロビーやバルコニーには、光がたくさん差し込んでいます。
とても明るい気持ちになれます。バルコニーには、こいも泳いでいました。何か、見ているだけでも心が和みました。
お迎えに行った朝、ロビーで、ゆっくりくつろいでおられた高齢者の方がおられました。寝台車のストレッチャーが、八階に上がってくる前に、看護婦さんは、その方を「今から、ロビーのお掃除ですから・・・」とか声をかけられ、その方のお部屋に案内し、決して、ご遺体が運ばれる様子を見ることのないよう、素早く配慮されました。
ストレッチャー到着時には、ろうかの反対側には、ついたてを立てられ、遠目にでもご遺体が運ばれる様子を目にすることがないよう、心を配られていました。
八階、病棟を降りるときには、たくさんのお医者様 看護婦さんが見送って下さいました。
病棟は、一般病院とは違って、家族との談話室、ファミリールームや家庭のキッチンさながらのファミリーキッチンというのもありました。何か、家庭にいるような、リラックス感と暖かさを感じました。
ご遺族は、家族葬の際、ホスピスを選んでよかった。と非常に満足しておられる方が多くそのことが、終末医療を考えるきっかけになりました。
死は、必ず、誰にでも訪れるものです。
自分らしい死を迎える準備というのも大切なことかもしれません。 |